日本国内から購入可能な欧州サッカークラブチームの株

財務コンサルティング

欧州サッカークラブチームが株式を公開する理由

日本国内にてスポーツのクラブチームが法人格を持ってプロ化されているのは、サッカー、野球、バスケというのは、ご存知の方も多いと思います。
Jリーグ、プロ野球、BJリーグ所属クラブの親会社が有名な上場企業であっても、クラブチーム自体が上場して株を一般公開しているケースはまだ存在しません。例えば、

  • (株)ガンバ大阪の親会社であるパナソニック(株)は、東証一部上場企業なので株の購入可能。
  • (株)ガンバ大阪は、非上場会社なので株の購入は不可

松下電工サッカー部の時代から熱狂的なガンバ大阪のファンであっても、パナソニックの株は買えますが、ガンバ大阪の株を購入できません。

一方で、欧州の超有名なサッカークラブの中には上場しているチームがあり、市場で株が取り引きされています。つまり、株を買えば誰でもサッカークラブのオーナーになれるというわけです。

ではなぜ、欧州のサッカークラブは株を公開するのでしょうか。その理由として:

  • 国内外からの資金調達
  • 社会的信用度や知名度の向上
  • 経営管理体制の強化

…等のメリットを受けられますが、最大の理由は、国内外からの資金調達です。

株式公開による国内外からの資金調達

オーナーの出資額が限界に達した時、銀行からの新規借入や月々の返済が経営を圧迫する場合には、株式公開は効果的な手段です。チームを上場→株を発行して、ファンや国内外の投資家から資金を調達することで、次の様な施策が可能になります。

  1. 高額な移籍金の選手を獲得
  2. 高額なサラリーの選手への支払い
  3. スタジアムの建設

特に欧州サッカーでは、有望選手獲得に必要な移籍金や年棒が高騰しており、ドイツの有名なオンラインサイト「transfermrkt.com」によると、

  • 現在最も移籍金の高い選手は、エデン・アザール選手の約200億円 (150百万ユーロ)。
  • 過去移籍金最高額は、ネイマール選手の2017年にFCバルセロナからPSG (パリサンジェルマン)への約270億円 (222百万ユーロ)。
  • 高額年棒選手は、メッシ、クリスティアー・ロナウド、ネイマール選手らは100億円以上。

社会的信用度や知名度の向上

チームを上場させる事は、投資家向けに経営状況を開示する義務が発生しますので、透明性が増します。
更に株価が変動することでメディアに取り上げられたり、サッカーには無関心な機関投資家へチーム名が知れ渡り、知名度の向上につながります。

経営管理体制の強化

ファンや投資家から資金を投資してもらいますので、彼らを騙して投資してもらう事はできません。チームを上場する条件として、粉飾決済や不正を防止するように内部統制や監査体制をきちんと確立しなければなりません。つまり上場が認められることは、管理体制が強化されたことに繋がります。

株式公開している欧州サッカークラブ

調査した所、次のサッカークラブが株を公開していることが判明しました。トルコを含めて欧州サッカーの16つのクラブが株を一般公開されています。いずれも各国リーグにて毎年優勝争いに加わる強豪クラブばかりですね。

次に、日本国内からでも購入可能な欧州サッカークラブの代表株をいくつか紹介していきます。
まずは、プレミアリーグ所属の代表格 マンチェスター・ユナイテッドです。

マンチェスター・ユナイテッドの株

マンチェスター・ユナイテッドは、ニューヨーク証券取引所に上場しているおかげで、日本国内で最も購入しやすい株です。通常、国内大手の証券会社では、米国株式の取り扱いがあります。AmazonやTeslaと同じようにマンチェスター・ユナイテッドの株を購入できます。私が保有しているSBI証券のオンライン口座でも、マンチェスターユナイテッド の株を購入できることが確認できました。1株14ドルなので、1,500円程度です。

ユベントス の株式

イタリア・セリエAでは、ユベントス、ローマ、ラツィオの3チームがミラノ証券取引所に上場しています。
イタリア株式の取り扱いのあるのは、次の証券会社でした。

大和証券と東海東京証券に問い合わせましたが、有名ファッションブランドの株式はあるものの、サッカーチームの株式を扱っていませんでした。最後に極東証券に確認したところ、サッカークラブの株を購入できることが判明しました。
早速、極東証券の新宿支店で口座を開設して、私は1月29日にユベントスの7,000株を@1.91ユーロ、合計101.8万円で購入しました。簡単に明細を纏めてみました。又、実際に極東証券から送られてきた取引明細もお見せします。


極東証券では、外国株式の最低売買金額が100万円となります。また、窓口でしか口座開設ができず、オンライン口座が無いという不便さもありますが、オランダやポルトガルの株なども扱っており、アヤックスやベンフィカ等を購入する事ができます。

次回は、私がユベントスの株式を購入した際の財務分析情報をお伝えします。

Quaddro株式会社では、株式公開している欧州サッカークラブチームの財務情報にアクセスして次のレポーティングが可能です。

  • 過去~直近の経営状況を分析
  • 株価動向を分析
  • 総合評価 (メリット/リスク)

ご関心のある方は、お問い合わせページからご相談下さい。

この記事へのコメントはありません。